対人損害賠償の上限はどうすればいい?

対人損害賠償は無制限にすることが大切
自動車保険に加入する時、どんな点に気を付けていますか。なるべく安い自動車保険に加入したいと考えがちですが、対人損害賠償は無制限にすることが大切です。どうして対人損害賠償を無制限にするのがいいかというと、無制限にしておけば自分の過失で起きた交通事故の法的な賠償義務を全額補償してくれるからです。「けど強制的に入らなければならない自賠責保険に入っているから、無制限にしなくてもいいんじゃない?」と思いがちですが、実は自賠責保険には限度額があり、死亡の場合は3000万円、ケガの場合は120万円までしか支払われません。この自賠責保険の保険金額をオーバーしてしまった賠償額を補償してくれるのが対人損害賠償なのです。
賠償金ってどのくらい支払わなければならないの?
自分の過失によって交通事故を起こしてしまった場合、どれくらいの金額を支払わなければならないかが気になるのではないでしょうか。賠償金の金額は、過失の割合と負傷を負わせた年齢によって金額が異なります。過去の賠償金としての最高額は41歳の眼科開業医を死亡させてしまった事故で、その時の賠償額は5億843万円にもなりました。死亡した男性が眼科開業医だったので、事故にあわなければ将来得ていた収入が高額であったため、このような高額な賠償額になったのでしょう。自賠責保険の限度額は死亡した場合だと3000万円なので、対人損害賠償を無制限にしていなかったら残りの金額をすべて自分で負担しなければなりません。事故はいつ起きるかわからないので、そうならないためにも対人損害賠償を無制限にしておくことが最も大切です。